人手不足を解消するには個人が経済的に独立しないといけない
ニュースを見ていて気になる記事がありましたのでそれを取り上げていきたいと思います。
そのニュースとは、これです。
↓
このニュースについて思う事を書いていこうと思います。
人手不足は事実。だけど解消する事は期待できない
ニュースを読んでない方の為に内容を簡単に要約すると、
・2020年代後半からはAI等の技術革新によって人手不足が解消していく
・だが、専門人材(技術革新をリードしビジネスに適用する人材を指す)の人材不足は解消しない
・でもそれは人材不足が課題なのではない。人材のミスマッチが課題。
・ではどうやって人材のミスマッチを解決するか。それは専門人材に労働者を移動させていく事。そのために「知る」「学ぶ」「行動する」「活躍する」というサイクルを回す。
・ただ、それを実現するためにも個人に対してインセンティブがないと個人は行動しないからスキルや能力に基づいた評価・報酬制度を導入しないといけない。
・合わせて転職が不利にならないような労働慣行・制度を導入しないといけない
ざっと要約するとこんな感じです。
私もこのニュースのような人材の流動性が高い社会を作っていく事に賛成ですが、実際の社会の動きをみるとまだ期待を持てません。
その理由は
・転職は即戦力を求めている
・年齢が高い人どうやっても不利
この2つの要素がまだまだ転職において強く残っているなと感じているからです。
それぞれについて感じたことを書いていきます。
転職は即戦力を求めている
そもそも会社が欲しい人材って結果を出せる人が欲しいわけです。
それは資本主義なので当たり前のことですよね。結果が出せないと会社は潰れてそこで働く社員も路頭に迷ってしまうわけですから。
転職するという事はそれを前提として活動をしないといけないです。
新卒であれば問題ないですが、20代で若くても一度就職をすると能力やスキルが重要視されるのは間違いないです。
まだ可能性として、20代という若さからポテンシャルを見込んで採用されることもありますが、それでもスキルと能力が必要であることには変わりはありません。
同じ年齢でも学校に行って学んだだけの人と実際に現場に出て経験してきた人では後者の方に軍配は上がるでしょう。
いくら勉強して転職しようとしたとしても、経験やスキルが優遇されるという現実がある以上まだまだ変わってはいかないと思います。
年齢が高い人はどうやっても不利
先ほど申した通り、会社は転職者に対しては即戦力を求めています。
それと合わせてもう一つ大きな判断の要素として「年齢」があります。
これも人材の流動性を高めようとするときにかなり大きな問題となってきます。
やはり、同程度のスキル・知識を持つ25歳と40歳がいた場合、多くの会社は25歳のほうを採ります。
年齢が若ければ、長く働いてくれるしその分結果も多く残してくれるからです。
あと、採用するにしてもお金をかけて求人してるのでその費用を回収する意味でも若い人のほうが費用対効果(ここで言う費用対効果は、同じ能力だった場合長く働ける方が利益を多く残すという意味です。)が高いです。
転職するという事は、色んな年齢・色んな経験やスキルを持つ人と同じところで争っていかないといけないです。
そこで優劣を判断されて、転職できるかどうかが決まってきます。
だとすれば、スタートは一緒の所からスタートするので能力が高い人・若い人が勝つ可能性が高いですよね。
現実としてこれは変わらないのでなかなか人手不足の解消は進まないと思っています。
新しいキャリアを積むならまず経済的に独立することが必要
ここまではネガティブな事を書いてきました。しかしそれだけでは終わりません。
ではどうやって人材不足の問題を解決していくのかについて私の考えを書いていきます。
それが、「個人が経済的に独立する事」です。
ではなぜ「個人が経済的に独立する事」が必要なのかを説明していきます。
・転職出来る可能性を少しでも上げるため
まず一つ目として、「転職できる可能性を少しでも上げるため」です。
先ほども書いた通り、転職するという事は色んな年齢・色んな経験やスキルを持つ人と同じところで争っていかないといけないです。
しかし、粘り強くやっていれば経験はなくても採用してくれる会社もあります。
ここを狙うために経済的に独立する必要があるんです。
転職というのは運もあります。
経験がない人はスキルがない以上どうしても転職活動が長期になります。
未経験でも雇ってくれる会社の求人を待つ必要があるからです。
でもその時に、経済的に独立していないと長期間の転職活動は出来ないです。
経済的に独立といっても今の仕事で給料をもらいながら根気強く転職活動をするでOKです。
ですが、仕事によっては専門の学校で学ぶ必要があるかもしれません。
それにより会社を辞めないといけないかもしれません。
その時は副業するなどして絶対に収入を途切らせないように準備をしてから会社を辞めましょう。
そうすることで少しでも転職できる可能性を上げる事が出来ます。
・安くでなら雇ってもらえる可能性
未経験の仕事にチャレンジするので即戦力としての活躍は基本的に無理です。
ですが、アルバイトのような形でなら雇ってもらえるかもしれません。忙しい仕事であれば猫の手も借りたいでしょうから。
そういう会社で雇ってもらうために、「経済的に独立する」必要があります。
未経験なのに会社でスキルや経験が積めるのであればこちらしては願ったり叶ったりです。
しかし、問題は収入です。
収入が少ないとなれば生活していけないのでその会社で働くことをあきらめないといけないです。
ですが、自分に定期的な収入やたくさんの貯金があればどうでしょうか?
収入というデメリットは解消できますよね。
そうなれば、そこで働くことが出来ます。
雇う方としてもアルバイトのような形なので「正社員」として雇うよりもリスクは少ないです。
お互いにメリットがあります。
経済的に独立する事で、スキルや経験を積みやすくなり人材の流動性も高まっていくと思います。
長くなりましたが、私が考える人手不足を解消するには「一人一人が経済的に独立する事」が必要だという結論に至りました。
社会に対して、「こういう風に制度や慣例を変えていかないといけないんだ」と主張する事も必要です。
ですが、それよりも自分を変えていく方が圧倒的に早いです。
社会が変わるのを待つより今の環境の中で自分が出来る事を考えて行動して自分を変えていく方が結果として良い方向に進んでいくんじゃないかと思います。